一室に入ると、ゼンタイが迎え入れてくれるマンションがあるという噂があった。
噂通りの403号室に入ってみると、その中にはゼンタイがいた。
ゼンタイは僕を快く迎え入れてくれた。
一緒に遊びたくなったのでそこに置いてあった首輪をつけてあげた。
とても可愛かった。まるで動物みたい。
それは、ぬいぐるみのようでもあるけど、人間のぬくもりが感じられる。
僕はぬいぐるみが小さい頃から好きだった。
ぬいぐるみと一緒に寝ると安心して眠れたし、寂しかったときはいつもぬいぐるみと遊んでいた。
ぬいぐるみになりたいとも思った。
こんな優しい存在になれるのであれば、なりたい。
そんな幼少期を思い出しながら、目の前にいる布に包まれた存在と戯れた。
ちょっと勇気を出して「四つん這いになって」って言ってみたり、こっちに来てと言ってみたりした。
ゼンタイは嫌がることなくそれに従ってくれた。
僕が今まで欲しかった優しさがそこにある気がした。
僕にとって「顔」は不安な存在だった。
残念そうな顔をされるのがとても辛い。
僕は人を楽しませることなんかできないんだと思って生きてきた。
だからゼンタイというものはそんな自分から開放させてくれる。
人間付き合いの不安をリセットしてくれる存在が目の前ののっぺらぼうなのだ。
ゼンタイ同士で気が狂うほど夜を楽しんだ。
思いを正直に僕に訴えかけてくれる。
僕の見る世界はいかに暗いかをわからせてくれる存在。
歪むことがないのっぺらぼうの表情。
僕はそれを見るだけで気持ちがよくなれた。
物足りなくなって朝も楽しんだ。
噂通りの403号室に入ってみると、その中にはゼンタイがいた。
ゼンタイは僕を快く迎え入れてくれた。
一緒に遊びたくなったのでそこに置いてあった首輪をつけてあげた。
とても可愛かった。まるで動物みたい。
それは、ぬいぐるみのようでもあるけど、人間のぬくもりが感じられる。
僕はぬいぐるみが小さい頃から好きだった。
ぬいぐるみと一緒に寝ると安心して眠れたし、寂しかったときはいつもぬいぐるみと遊んでいた。
ぬいぐるみになりたいとも思った。
こんな優しい存在になれるのであれば、なりたい。
そんな幼少期を思い出しながら、目の前にいる布に包まれた存在と戯れた。
ちょっと勇気を出して「四つん這いになって」って言ってみたり、こっちに来てと言ってみたりした。
ゼンタイは嫌がることなくそれに従ってくれた。
僕が今まで欲しかった優しさがそこにある気がした。
僕にとって「顔」は不安な存在だった。
残念そうな顔をされるのがとても辛い。
僕は人を楽しませることなんかできないんだと思って生きてきた。
だからゼンタイというものはそんな自分から開放させてくれる。
人間付き合いの不安をリセットしてくれる存在が目の前ののっぺらぼうなのだ。
ゼンタイ同士で気が狂うほど夜を楽しんだ。
思いを正直に僕に訴えかけてくれる。
僕の見る世界はいかに暗いかをわからせてくれる存在。
歪むことがないのっぺらぼうの表情。
僕はそれを見るだけで気持ちがよくなれた。
物足りなくなって朝も楽しんだ。