まずゼンタイは2つの楽しみ方に分けられると思います。
- 着る
- 見る
まあ、当たり前ですよね。
今回はゼンタイを着るということに着目していきます。
ゼンタイを着るときの心の動きもフェティシズムの一つだと考えてみます。
ゼンタイをすでに着たことがある方は初めて着た時を思い出してみてください。あの気持ちよさそうなゼンタイが目の前にあるという瞬間。
私はゼンタイに憧れてから初めてゼンタイを手にするまで6年以上もかかりました。
そもそも、ゼンタイが気持ちよさそうだと感じるということにフェティシズム的なセンスがあるわけなんです。それを前提として話をすすめていきます。
基本的にゼンタイは、
- 足を入れる
- 足を股まで通す
- 体を入れる
- 手を通す
- 頭を入れる
- チャックを締める
この行程を経て着ることができます。
ゼンタイフェチじゃない方も想像してみてください。この肌触り以外の気持ちよさを。
まずは、足をゼンタイに入れていきます。質の良いゼンタイは、タイツよりも伸縮性、厚みがあるので足に入れるとぴっちりとくっついていきます。その窮屈感がこれから自身の体を包み込んでくれるのです。それを想像しながらゼンタイを通していきます。
するすると足をゼンタイに入れていきます。どんどん自分の体が包まれていくのを感じます。ふとももまで丁寧に自分を包みながら。自分の足はすっかり見た目が変わってしまいました。女性ならタイツでも味わえるこの感覚。ただ、タイツよりも生地がしっかりしているのでのっぺりとしていて人間味のない感触。
次にゼンタイを背中までかぶり、ゼンタイが肌に触れるのを感じます。この窮屈感が体全体に伝わっていきます。窮屈感からどことなく安心感が湧いてきます。そして、チャックを徐々に上に上げていく。後にこのチャックは頭まで上がるんだということを想像しながら。
そして、手を入れていきます。手の部分はとても細く、窮屈ながら入れていきます。この時点で触覚が完全にゼンタイに支配されていきます。第二の皮膚を手に入れたのが実感できます。もう、何を触っても気持ちいい。もうゼンタイから逃げられない・・。
そして、ジッパーを上げていきます。頭まで包まれる瞬間のために。頭をゼンタイに入れ、体全体がゼンタイに支配されてしまいます。
最後にジッパーを頭の上まで締めて、もうすっかりゼンタイになってしまいました。
このように着ている間のぞくぞく感がとてもたまらないのです。
着終わった後ももちろん、よいのですが、着ている時こそ変身願望がゼンタイによって満たされる瞬間なのです。